はじめに
はじめに
草一本生えていない畑、虫食いのない作物。こうしたモノを目にして、[本当にこれでいいのか?]と。
その一方で、「化学肥料や農薬は悪/自然栽培や有機栽培は善」という考えもあり、単純な見方はできません。
善悪とは、人間界にとっての善悪なのか。虫たちや作物、土壌などの自然界にとっての善悪なのか。
どの視点に立つかによって、その善悪の見解は変わってきます。
また、安易に化学肥料や農薬で育った野菜と、自然栽培や有機栽培で育った野菜を“科学的に”比較することができません。
(ただし、どちらで育った野菜が美味しいのか?という問いにお答えするのは簡単です。)
だから考えました。『何を信じるのか』を・・・・
その信じる物事を思考の出発点とし、『信念に基づきオペレーションを設計する』という、のばたファームの営農方針が
誕生しました。
信じて
何を信じるのかと、思考の出発点にしてみたものの、世の中にはいろいろな考え方があります。
また、先人たちの書物も沢山あります。ひとつひとつを検証したわけではありませんが、これまでの経験に基づき
まとめたのが・・・『自然界には必要なものが必要なだけ備わっている。
そして、自然は過不足のない微妙なバランスを保つことができる』・・・と、言う一文。
これが、私たちの“思考の出発点”、つまり“信念”です。
動き出して
自然は、過不足のない絶妙なバランスを保つことができる。
しかし、その自然を利用する栽培には当てはまりません。『栽培とは人的に自然に手を加えるものである』からです。
そこで私たちは、栽培に対しオペレーションを設計しています。つまり、作付けは自然への足し算、収穫は自然からの引き算です。
「足す方より引く方を豊にするためにはどうすればいいのか」、「“信念”との整合性は取れているのか」など、
日々土に触れながら考えています。